2000年以降、ルーフデッキ単体での耐火認定取得が可能になり、「ルーフデッキ+シート防水断熱機械的固定工法」が倉庫や工場、商業施設など様々な建物で広がりました。 短工期、軽量、建物負担を軽減できるなど、多くのメリットがある一方、フラッタリング現象により、シートの破断、漏水、飛散事故といったトラブルも発生しています。
フラッタリング現象
風圧により旗や帆がはためくように、防水シートが波打つ状態。 プラッタリング現象が起こると、固定部分(ビス・ディスク)に水平方向にも負担がかかり、経年によりビスを引き抜いたり、防水層飛散につながる恐れがあります。
特殊形状を持つ専用金物と各種防水仕様を組み合わせたこの工法は、既存防水層の弱点をカバーし、耐久性に優れた屋根を再構築することができる全く新しいオリジナル工法です。
オリジナル形状の固定シリンダーをルーフデッキまで貫通させ、デッキとRパネルを挟み込む用にして固定します。 先端のフックがアンカーの引き抜けを防ぎ、長期に渡ってパネルを安定固定します。
強度と剛性に優れた硬質発泡パネル。 強風によって自らフラッタリングを極力生じないように強度設計されており、既存シートのフラッタリングを押さえ込む働きも担います。また、屋根に加わる荷重を最小限に抑えるため、強度、剛性を保ちつつ軽量(1.65kg/m2) であることを追求しています。
軸力と水平力がかかった場合に、ディスクとともにビスが上下左右に引っ張られ、ルーフデッキ固定部の穴が広がり、ビス頭の飛び出しや固定強度の低下につながる恐れがあります。
アスファルト防水は、ルーフィングを複数枚積層することを基本とした信頼性の高い防水工法です。 いずれも面固定を基本としており、優れた耐風圧性能を誇ります。
裏面に粘着層を設けたルーフィングを貼り重ね、延伸性に優れたシートや不定形シール材などの補助材を併用しながら、水密性の高い防水層を形成します。 施工に火力を使用しない工法です。
表面に溶融性に優れたアスファルト層を設けたルーフィングをバーナーで炙ることで、溶融アスファルトを創出し、貼り重ねる工法です。
歴史と信頼性を誇る熱アスファルト防水工法を 、冷工法ルーフィングと組み合わせることで、環境性、施工性を向上させたスタンダード工法です。
耐風圧性向上型かぶせ改修
業界初、ビスにかかる水平力を考慮した「ウルトラビス」を採用し、既存デッキに強力締結。 さらに、専用プライマー処理により既存シートと新規の下貼りシート(改質アスファルトシート)が接着・一体化するので既存ビスの固定力も加わり、耐風圧性を増強します。 また、次期改修工事の際は、ディスクやビスを補強することなくかぶせ改修が可能です。
耐風圧性向上型かぶせ改修
業界初、ビスにかかる水平力を考慮した「ウルトラビス」を採用し、既存デッキに強力締結。 さらに、専用プライマー処理により既存シートと新規の下貼りシート(改質アスファルトシート)が接着・一体化するので既存ビスの固定力も加わり、耐風圧性を増強します。 また、次期改修工事の際は、ディスクやビスを補強することなくかぶせ改修が可能です。
耐風圧性向上型かぶせ改修
業界初、ビスにかかる水平力を考慮した「ウルトラビス」を採用し、既存デッキに強力締結。 さらに、風圧によるシートの劣化が進行しやすい屋根外周部には、ビスに加わる水平力を約50%軽減する免振ディスクを採用。ディスク周囲のシートの耐疲労破断性を2倍に向上させることで、システム全体としての長期の耐久性を実現しました。
※免振ディスク 特許5610879
RD-MA,MO,MV
風圧の影響を繰り返し受けたルーフデッキ下地断熱シート防水は、経年とともに固定力(耐風圧性)が低下し漏水、飛散事故などの不具合が発生する可能性が高まります。 こうした既存シートと断熱材、新規防水層をルーフデッキに強力締結して固定し、耐風圧性を強化できるのがウルトラビスです。
高耐久環境対応型ウレタン塗膜防水「オルタックエース」
ルーフデッキ下地断熱防水工法に用いられることが多いTPOシートは、一般的にほかの防水材と接着しにくく、改修工法の選択が難しいとされてきました。 RD-SO工法は専用プライマー処理により、既存TPOシート防水に対して高耐久・環境対応型ウレタン塗膜防水密着工法での改修を可能にしました。