ウレタン防水(ウレタン塗膜防水工法)とは、ウレタン防水材を屋上やベランダなどにコテやローラーなどで塗って防水層を形成する、塗る工法です。
ウレタン防水材は、一般的な塗料よりやや粘り気があるマヨネーズのような液状の材料です。一般的なウレタン塗膜防水材は、それぞれ石油缶等に入った主剤と硬化剤の2成分を混合して塗り拡げるというもので、2つの成分は化学的に反応して徐々に硬化し、約1日かけて継ぎ目のないシームレスな防水層になります。
ウレタン防水材は、2液反応型と1液形の2種類があります。
2液反応型とは・・・主剤と硬化剤を攪拌混合させ、化学反応にて塗膜を形成します。
1液型とは・・・・・湿気と反応することで塗膜を形成します。
2液反応型 | 1液型 | |
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塗膜形成方法 | 主剤と硬化剤の化学反応 | 湿気硬化 |
注意点 |
配合比を間違えたり、混合攪拌が不十分だと 硬化不良が発生してしまう。 |
気温、湿度の影響を受けやすい。 厚塗りをしてしまうと表面のみ硬化し、 内部まで硬化しにくい。 |
主剤と硬化剤の両方に着色することで、混合状態を可視化!
オルタックシリーズのウレタン防水材は、 主剤・ 硬化剤をともに 着色することで、 混合状態が一目瞭然。 いかなる現場環境でも混合不良のない高品質なウレタン塗膜 防水層を形成します。
ウレタン塗膜防水は液状の材料をコテやローラーで塗布する工法であるため、狭小部部位への施工に適しています。
改修工事においては、屋上に木曽や配管などが多く設置されており、撤去がどうしても難しいケースがあります。
防水施工をするにあたっては、できる限り不要なものは一時撤去をすることが望ましいですが、一時移設や撤去ができない設置物が多くある屋根においては、液状の塗膜防水材が適しています。
建物自体の形状が複雑であり、シート系防水材料での施工が難しい場合には、端末金物が不要である塗膜防水での施工が適しています。
下地とウレタン塗膜防水の間に緩衝シートを挟み込む工法となります。
下地の挙動が大きいケースや既存防水層との絶縁が必要が場合に採用します。
裏面に粘着層のついた緩衝シートを貼り付ける工法です。
通気緩衝工法では最も一般的な工法です。
粘着層付きの緩衝シートを貼り付けられる下地に対して採用します。
粘着層のない緩衝シートをディスクとアンカーにて機械的に固定する工法です。
下地の状態が顕著に悪いケースなどに採用します。
※アンカー固定をする際に階下に振動と騒音が発生します。
下地にウレタン塗膜防水を直接塗布する工法です。
下地の挙動が小さいケースや狭小部位、ウレタン塗膜防水下地への増し塗りの際に採用します。
密着工法は各仕様にて補強用メッシュ入り工法とメッシュ無し工法の2種類があります。
新築時では階下に居室がない屋根、改修時ではウレタン塗膜防水下地への増し塗りの際に採用します。
パラペット専用の仕様です。
あご付きパラペットは、シート防水での施工ができないため、塗膜防水を採用します。
新築時では階下に居室がないベランダ、
改修時ではウレタン塗膜防水下地への増し塗りの際に採用します。
巾木側溝部分も金物固定が必要なシート防水での施工はできないため塗膜防水を採用します。
※巾木側溝のみではなく、ベランダなどを全面防水施工する場合には、シート防水を採用するケースがあります。